モラトリアム


どうやら着いたのは僕達だけでは無かったらしい。

あっ…あれ?

伶奈達も同じ温泉宿を予約していたみたいだ。


さてと。
僕達は部屋に入り、くつろいだ。
温泉には何回も入れるし。夕食着いてくるし。帰るのは21時くらいでいいか。

敬太君、温泉入りに行かないの?

ちょっと疲れたから、後でゆっくり入るよ。沙織さん先に入ってきなよ。
僕は笑顔で答えた。

うん。そうするね。

彼女は部屋を後にした。