でもそんなときに1人の転校生が来た。
それが…佐倉祈。
私は井上君と学校に来ていて仲良かった祈が羨ましかった。
多分、いや確実に嫉妬していた。
私ももっと井上君と仲良くしたかった。
だから、だから…佐倉祈を利用した。

別に好きじゃなかった。
だって目当ては井上君だから。

でも仲良くなってくうちに祈は、

私の闇を見てくれた。
一緒に悩んでくれた。
一緒に泣いてくれた。
笑ってくれた。
自分のことのように考えてくれた。

私は井上君よりも祈の方が大事になっていた。

私の闇を救ってくれた。
祈りに、ありがとう、って言いたい。