どうして?
私だけ?
そんななか、1人だけ私のことを普通に扱ってくれる人がいた。
それは、井上空。

「松北、おはよう!今日も来るの早いな!」

私は学校に行くのが早い。
一番初めに行っていろんな人が来てその様子を見るのが好き。
でも最近、私と同じぐらい早く来る人がいた。
それが井上くん。

この、誰もいない2人だけの時間。
私の胸はなぜか高鳴る。
この頃からだ、井上君にドキドキし始めたのは。
みんなとじゃれあっていたり、笑っていたり、スポーツをしていたり、そうゆうときに私の体全体が熱くなる。
このときに私は感じた。

『井上君が好き。』

だということを。
いつか必ずこっちを向かせるって決めた。