空と涼夜もその話を気にしてない感じ。
私はそれにイラつく。
優衣と仲良いくせに、こうゆう時だけほっとく。
私のイライラは増していく。

座っていた席から立った。

私は頭が思う前に体が動いていた。
空や涼夜に、どうしたん?って聞かれたけど無視した。

そして、駆け足でトイレに行く。

トイレからは女の子の泣き声が聞こえた。
その女の子が誰かは簡単に予想出来た。

…優衣。

「優衣…」

自分から優衣のところに行ったくせに、何も言えない。

「祈ちゃん…!なんでここに…!」

優衣の顔は驚きでいっぱいで…。

「大丈夫、ずっと辛かったでしょう?今は私がいるから。」

そう言って優衣に抱きつく。

優衣は、祈…って言って大きな声で泣いた。
本当に辛かったでしょう?
悲しかったでしょう?
でも、もう大丈夫。
私がいるから…。

私たちは授業をサボった。
屋上に行って、いろんな話をした。

私の過去の話はもちろん、好きな食べ物や、歌…本当に楽しかった。

私にも、楽しいって思えるのが来るなんて。

私、きっと昔と変わった。
優衣に出会って…。

そして、私たちは1つも授業に出ずに、2人で家に帰った。