≪キーンコーンカーンコーン≫

チャイムが鳴った。

先生が教室に入ってきた。

みんな席に着いたけど私の席はどこか分からない。

「佐倉は井上と森島の横で。」

「は、はい。」

前の席には優衣ちゃんがいた。

仲良くなった子ばかりで良かった。

「お、佐倉や!」

森島くんが喋りかけてくれた。

「あ、そや!俺の事涼夜って呼んで!」

「涼夜…?」

「うん!俺も佐倉の事祈って呼ぶ!」

え、呼び捨て…。

「え!」

空の声が聞こえた。

「え、どうしたん、空?」

「いや、別に…。」

空の顔が赤い。

「え、何何!!どうしたん!!」

優衣ちゃんが入ってきた。

「あ、分かった!俺が佐倉の事祈って呼ぶからヤキモチ妬いてんねんやろ!」

ヤキモチ…。

空が…?

「妬いてないわ!」

そして優衣ちゃんと涼夜が笑いあってた。

「あ!私の事も優衣って呼んで!」

「え、う、うん。私の事もい、祈って呼んで…。」

「え、祈って呼んでいいの?でも緊張するから祈ちゃんで…!」

「おい!そこ!喋るな!」

「「「「は、はいぃぃぃ!」」」」

そして4人で笑い合った。