「!」

「……言っておきますけど、俺が考えてることの方が重いですよ?……今すぐ琴音さんを自分のものにしたい……自分に縛り付けておきたいと思ってますから。……ずっと一緒にいたいんです」

「……っ」

「……引きました?」


フと嘲笑した惣介さんの手を、私はぎゅっと握り返した。


「!」

「……引きません!その言葉、そのままお返しします……っ!同じですから……!」

「わっ!?」


私は惣介さんに飛び付くように抱きつく。

片手しか空いてなくてバランスを崩すかもしれないと思ったけど、惣介さんはちゃんと受け止めてくれるとわかっていたから、思いっきりその胸に飛び込んだ。


「私も惣介さんとずっと一緒にいたい……!」


そう言って首にぎゅうっと抱きついていると、「本当に似た者同士ですねぇ」と可笑しそうに笑いながらポツリと呟く声が聞こえてきて、私もくすっと笑ってしまった。


「……じゃあ、同意ということで。」

「え?」


掴まれていた手が離され、かしゃんっと鍵が床に落ちる。

あっ、と鍵を拾おうと惣介さんから離れようとした時、ふわりと私の身体が宙に浮き、私は慌てて惣介さんにしがみついた。


「ひゃあっ!?」

「覚悟してくださいね?逃がしませんから」

「えっ、ちょ……っ!」