ちなみにマレーバクとは奇蹄目・バク科の動物でマレー・ビルマ・スマトラ諸島に分布している。
森林の奥地にある湖や川などの水辺に好んで住み、泳ぎが得意で敵などに襲撃されると水中に逃げ込んでしまう。
普段は大人しいけれど、怒ると襲ってくる危険性を持っている。
そんなマレーバクをじっと見つめる紅ちゃん。
そして、ポツリと一言。
「…不味そうだな」
え?
他の子供達は『可愛い〜!』とか『こっち向いて〜!』とか言ってるのに、この子ったら渋い顔で味の想像しちゃってたよ。
何て子なんでしょう。
「白雪、次に行こう」
くるん、と何くわぬ顔で踵を返してマレーバクの檻から去る紅ちゃん。
その紅ちゃんに手を引っ張られ、私達は次の動物へと向かった。
そして紅ちゃんは行く先々で不穏な発言をしてくれた。
ペンギンを見て『中年太り』と罵り、象を見て象牙の値段を予想したり、餌の取り合いをするニホンザルを見て唾を吐きそうな顔をした。
やはり子供らしさが著しく欠けている。
そんな紅ちゃんの足がいきなりピタリと止まった。
一点を見つめる紅ちゃん。
森林の奥地にある湖や川などの水辺に好んで住み、泳ぎが得意で敵などに襲撃されると水中に逃げ込んでしまう。
普段は大人しいけれど、怒ると襲ってくる危険性を持っている。
そんなマレーバクをじっと見つめる紅ちゃん。
そして、ポツリと一言。
「…不味そうだな」
え?
他の子供達は『可愛い〜!』とか『こっち向いて〜!』とか言ってるのに、この子ったら渋い顔で味の想像しちゃってたよ。
何て子なんでしょう。
「白雪、次に行こう」
くるん、と何くわぬ顔で踵を返してマレーバクの檻から去る紅ちゃん。
その紅ちゃんに手を引っ張られ、私達は次の動物へと向かった。
そして紅ちゃんは行く先々で不穏な発言をしてくれた。
ペンギンを見て『中年太り』と罵り、象を見て象牙の値段を予想したり、餌の取り合いをするニホンザルを見て唾を吐きそうな顔をした。
やはり子供らしさが著しく欠けている。
そんな紅ちゃんの足がいきなりピタリと止まった。
一点を見つめる紅ちゃん。
