そして美青年がトイレの床に這いつくばって泣く姿を必死に携帯電話で撮影する乃薔薇ちゃんは終わってると思う。
遠巻きに私が眺めている中、エミリオ先生の涙声が響いた。
「…子供の頃から何をやってもダメで…いつもイジメられてたんです……」
涙ながらに語り出すエミリオ先生。
「…どうにか教師になって…母国であるイタリアから離れ、自分を磨こうと日本に来たのに…ッ、近所の田中さんは回覧板を回してくれないし…お肉屋さんの奥さんに誘惑されるし…ッ!!何より生徒達が僕をイジメるんですよぉ…!!」
「貴方、弱虫ですね。死ぬといいですよ」
「待て待てぇ!!乃薔薇先輩は黙ってて下さい!!」
工具箱に入っていた配線コードを手渡そうとする乃薔薇ちゃんを制する正宗。
その間にもエミリオ先生の話は続く。
「生徒達にはなじられ…蹴られ…水をかけられて…先生達にも怒られてばっかりで…っ」
「素晴らしいじゃないですか!!」
幻弥の目が輝く。
イジメを快楽に変換するという高度な変態技術を持っているのは幻弥だけだろう。
「今日転入して来た子なんて僕を殺しそうな目で睨んで来るんです…っ」
遠巻きに私が眺めている中、エミリオ先生の涙声が響いた。
「…子供の頃から何をやってもダメで…いつもイジメられてたんです……」
涙ながらに語り出すエミリオ先生。
「…どうにか教師になって…母国であるイタリアから離れ、自分を磨こうと日本に来たのに…ッ、近所の田中さんは回覧板を回してくれないし…お肉屋さんの奥さんに誘惑されるし…ッ!!何より生徒達が僕をイジメるんですよぉ…!!」
「貴方、弱虫ですね。死ぬといいですよ」
「待て待てぇ!!乃薔薇先輩は黙ってて下さい!!」
工具箱に入っていた配線コードを手渡そうとする乃薔薇ちゃんを制する正宗。
その間にもエミリオ先生の話は続く。
「生徒達にはなじられ…蹴られ…水をかけられて…先生達にも怒られてばっかりで…っ」
「素晴らしいじゃないですか!!」
幻弥の目が輝く。
イジメを快楽に変換するという高度な変態技術を持っているのは幻弥だけだろう。
「今日転入して来た子なんて僕を殺しそうな目で睨んで来るんです…っ」
