彼氏は11才!?

「俺は無理だ…こんな場所をトイレだなんて認められない」


意味の分からない現実逃避をする正宗。

確に根っからの庶民の私達には理解出来無い。



と、その時。



「うぅ…っ、グス…ッ、ひっく……ぅえ…」


どこからか聞こえてくるすすり泣き。

4人がそれぞれを見るが、誰も泣いてなどいない。



「ひぅ…ぅぐ…ッ、ひ…ッく……」


でも鳴き声は現在進行系で聞こえてくる。

それはトイレの一番奥にある個室からだ。


「まさか…トイレの花子さん?」

「こんな場所に花子さんは居ねぇだろ。つーか、男子便所だぜ?そんなハレンチな花子さんはただのエロ女だ」

「では『トイレのロドリゲス君』でいかがでしょう?」

「何で外国人!?」

「トイレの雰囲気に合わせてみました。ちなみにロドリゲス君は女教師にフラれた腹癒せに自殺した小1の男子生徒という設定です」

「ただのマセガキじゃん!!」


恐るべし、ロドリゲス(架空の人物)。



「…グス…ッ、ひっく……死…んでやる……」

「「「「何ですと!?」」」」


個室の住人がまさかの自殺宣言。


最奥の個室へ駆け寄る私達。


そして激しく個室の扉を叩いた。