着ていた上着を部屋の隅に投げ捨てると、すかさず紅ちゃんが拾い上げる。
そして無言のまま綺麗に折り畳んだ。
何だかいたたまれない気持になったんだけど。
「そ、そうだ!紅ちゃんのお布団出さなきゃね!」
押し入れを開け、昔使っていた布団を取り出す。
何か変な臭いするけど私が寝るワケじゃないし、いっか。
「紅ちゃんも寝なよ。疲れたでしょ?」
「この薄汚い布団に僕を寝かせる気か?」
背中にビシバシ刺さる殺気。
そりゃ今までフッカフカの羽毛布団に寝てた子が、いきなり異臭を放つ薄汚い上に薄っぺらい布団を与えられたら怒るわな。
せめてもの償いに異臭の漂う布団に消臭剤を吹きかけ、敷いてやる。
「どうぞ!」
「こっちで寝る」
「それ私の寝床!」
「知るか」
ボフンッ、と私のベッドにダイブする紅ちゃん。
ちくしょう。
仕方ない、私がこの薄汚い布団で寝よう。
数ヶ月前まで使っていた布団だ。
私にとっては馴染み深い逸品……のはずが。
「くっさ!!ゲロの臭いがする!!」
鼻突き刺す刺激臭に私は思わず吐きそうになった。
こんなもの兵器以外の何物でも無いじゃないか。
そして無言のまま綺麗に折り畳んだ。
何だかいたたまれない気持になったんだけど。
「そ、そうだ!紅ちゃんのお布団出さなきゃね!」
押し入れを開け、昔使っていた布団を取り出す。
何か変な臭いするけど私が寝るワケじゃないし、いっか。
「紅ちゃんも寝なよ。疲れたでしょ?」
「この薄汚い布団に僕を寝かせる気か?」
背中にビシバシ刺さる殺気。
そりゃ今までフッカフカの羽毛布団に寝てた子が、いきなり異臭を放つ薄汚い上に薄っぺらい布団を与えられたら怒るわな。
せめてもの償いに異臭の漂う布団に消臭剤を吹きかけ、敷いてやる。
「どうぞ!」
「こっちで寝る」
「それ私の寝床!」
「知るか」
ボフンッ、と私のベッドにダイブする紅ちゃん。
ちくしょう。
仕方ない、私がこの薄汚い布団で寝よう。
数ヶ月前まで使っていた布団だ。
私にとっては馴染み深い逸品……のはずが。
「くっさ!!ゲロの臭いがする!!」
鼻突き刺す刺激臭に私は思わず吐きそうになった。
こんなもの兵器以外の何物でも無いじゃないか。
