彼氏は11才!?

正宗の不安そうな言葉に私はハッとする。


自殺=警察+救急隊+報道陣=パニック=ダイナソー半田が来ない



チーンッと音を立てて弾き出された悪夢の方程式に私は青ざめた。



この変態達の誘いに乗り、来たくも無い海に来たのもダイナソー半田に会う為。

ダイナソー半田に会えないなんて…ただ変態と海で戯れただけじゃないか。




「白雪、どうした?」



プルプルと震え出した私の顔を紅ちゃんが覗き込む。

可愛いが、今はそれどころでは無い。



「姉ちゃん…このままじゃダイナソー半田に会えない…」

「…こうなったら自殺を阻止するしか無いね」



どこのどなたか知らないが、今自殺してもらっては困るのだ。
私と正宗の為に。


こうなりゃ私が自殺を止めてやる。



「羽咲さん!」






凄まじい形相で走り出した私の背に幻弥の声が当たるが、私は構わず自殺志願者の元へと向かった。



足に負担のかかる砂浜を疾走し、行く手を遮る大人達を背後から蹴り倒すという通り魔的な犯行を繰り返しながら磯を抜け、近道の為にゴキブリのごとくシャカシャカと崖を登る。


非常に不気味な女だ。