「一応、中に着てるよ」
ほい、と着ていたTシャツを捲り上げて中に着ていたビキニを外に晒してやるが、幻弥が頭を上げると同時に高速でTシャツを下げる私。
コイツに水着姿を見せるのは生理的に受け付けない。
「何なんだ!!その嫌がらせは!!俺にも水着を見せてくれ!!」
「ちょ、目がマジ過ぎて怖いんだけど…っ」
「ぷるぷるオッパーイ!!」
「何こいつ…!!」
ハァハァと息を荒げながら両手の指を奇妙に動かしながら迫って来る幻弥に本気の恐怖を感じた。
何これ、ガチで変質者じゃん!!
普段は受け身の幻弥が危害を加えようとしてくる恐怖と気色悪さに顔が引きつる。
「今日の俺は一味違うよ!羽咲さんの水着姿を拝む為なら力づくで脱がす!!」
最低な発言をしながら私に飛び付こうとする幻弥の背後で正宗の肩を借りて高々と跳ぶ紅ちゃんの姿が見えた。
あ、殺られる。…なんてことを思っている間に幻弥の頭上に影が落ちる。
そして。
「バッホォンッ!!」
幻弥の頭頂部に紅ちゃんの両踵が核爆弾のように降り注ぎ、奇声を発しながら変態は砂浜へと頭部をめり込ませた。
「この変態が」
