彼氏は11才!?





「白雪、海に行こう」


途方に暮れる私の手を引っ張る紅ちゃん。


そうだ、今の私にはダイナソー半田という希望がある。



「ダイナソー半田は12時に来るらしいので、それまで海で戯れましょう」

「俺の華麗な平泳ぎを見せつけてやる」

「見たくねぇよ」



レインボーのビキニを着用した幻弥の平泳ぎなんて視界の毒でしか無い。

海が汚れなければいいのだが。



一抹の不安を抱えながら私達5人は海へと向かった。









そして。

駅から徒歩10分ほど進むと広い砂浜へと出た。


その向こうには果てしなく続く青い海。

遠くに見える船と入道雲が夏の風景を飾っている。



「海開きは来週ですから、やはり人は少ないですね」

「夏休みもまだだしね」



海開き前の海はサーファーや家族連れがちらほら居るだけで込み合ってはいなかった。
むしろスカスカだ。


海の家が無ければ体に付いた海水を簡易シャワーで流せない為、来る者が少ないのだろう。



「さて、さっそく泳ぎましょうか」

「せっかくの海だしなー」

「俺の華麗な平泳ぎを見て失神するといい」

「しねぇよ」