彼氏は11才!?

同時に叫び、同時に緑茶の缶を大リーガ―真っ青の速度で投げる私達。



「ノンッ!!」



バキャッ!!と缶らしからぬ音を立てて3つとも何故か幻弥の股間に命中した。

そして急いで駆け寄り、倒れた幻弥の足首を掴んで近くの路地裏まで引きずり込む。



「何で水着一枚なワケ!?」

「ふざけんなよ!!幻弥先輩!!」

「コイツは何で捕まらないんだ?」



どうしてコイツはいつも私達の想像をブチ抜いてくれるのだろう。

それ以前に日本警察は何をしてやがるんだ。



「全く…兄さんの変態っぷりにはドン引きですよね」

「お前にもドン引きだよ」


罵る紅ちゃんの視線の先には右手でカメラを回す乃薔薇ちゃんの姿。
左手に持つカバンからは明らかに男物の服がはみ出していた。


幻弥に服を脱ぐように勧めたのはコイツか。

乃薔薇ちゃんは幻弥をどうしたいんだ。



「車内で晒し者にされるのはなかなかの快感だったよ」


何故か物憂げな表情で立ち上がる幻弥に唾を吐きかけてやろうかと思ったが、きっと喜ぶだけなのでやめた。




罵っても喜ぶ。
殴っても喜ぶ。
放置しても喜ぶ。




一体、どうすればいいのだろう。