そんなことを思いながら、 桐を寝かしつけて、自分も寝やすい服に着替えた。 「何か、飲みたいな…」 暖房のきいた部屋は、乾燥していて、ひどく喉が渇いていた。 叔母さんに頼んで何か飲ませてもらおうかな。 カーディガンを羽織り、桐が寝たのを確認して、電気を消す。 そのとき、忘れていたんだ。 楓に話される可能性の消えない、 恐ろしい内容(こんご)のことを。