なんの話だろう。 なんて思う必要もなかった。 粗方想像はつく。 この1週間、有耶無耶にされてきた、 僕らの''これから''。 「ツバキ、キリ、頼むな」 楓は既に畳の端っこで寝っ転がっている桐をさす。 うん、と小さく頷くと、 くしゃくしゃっと頭を撫できて、散々髪をボサボサにしてから 居間に向かう叔母さん達の後に続いた。