・・・そんなわけないか。 別に同じ布団に寝るわけじゃなし、意識の対象ではない。 それにハルのことだ。 母さんの好意を無下にできなかったというだけのことだろう。 まぁいい。 イイ男は一晩くらい煩悩に負けたりはしない。 「だったらここで寝ろよ」 俺は立ち上がって手招きした。 「ベッドとソファ、どっちがいい?」