俺様ツンデレ君との3年間~キミと過ごした日~


梅雨で雨ばっかり。
廊下もびちょびちょだし、湿気でむしむししてる。

「ねぇ。なんかあった?」
機嫌悪そうだから聞いてみることにした。
「なんもねぇ」
その言葉だけが帰ってきた。
何故か心が痛くて、それがなにかは気づかなかった。
「不機嫌オーラ全開だよ。なんかあったらさ、話してよね」
ほんとに機嫌が悪いと分かりやすい。
常に誰も近づこうとしないがいつもより近づこうとしないから。
「なぁ。」
「ん?なに?」
「多分俺次の授業いねーからなんか聞かれてもしらねぇっつっといて」
そう言って教室をあとにした。

次の授業で太祐の言っていた通り聞かれた。
しらないって突き通したけど。
でも2時間たっても戻って来なかった。
12時過ぎに戻ってきて、機嫌は治っていたがなにかいつもと違った。

「太祐~どこいってたのよ~」
「あー。ちょっとな。」
「隠し事とはいい根性してるな~笑」
「お前に言われたきゃねーよ」
ふと手に目がいった。すると手をポケットにかくした。
「ねぇ。」
「…」
「太祐。」
「…」
「太祐!!」
「うるせぇ。なんだよ。」
「手」
「つなぎてぇーの?女みたいなことお前もゆーんだな」
「違うよ。手。はやくだして。」