特に顔が整ってるわけでもない。 ただすれ違っただけ。 でも、私はその人が気になって しょうがなかった。 「ねえ、さくら。あの人わかる?」 『あ~、あの人先輩だよ!』 「そうなんだ。名前わかる?」 『ん~、なんだったけな。 えっと、確か… そー、そー!信 先輩! 立花信!!!』 「立花信先輩か。なるほど。」 『なんで?』 「いや、なんでもないよ! 初めて見た顔だなと思って。」 『そっか、部活急ごう! 遅れちゃう!!』 「うん!」 そして、私は部活に打ち込んだ。