「はい、咲来ちゃん、着いたよ」



そう言って樹来さんはドアを開けゆっくりと私を降ろした。






「ここが、鈴麻さん…家?」



そこはものすごい豪邸で


「入ろう?」





中に入ると執事やメイドさんがたくさんいた。




「おかえりなさいませ聖也様。」





「今日は女の子連れてきたから部屋用意してあげて?」





「かしこまりました」




鈴麻さんは慣れたようにスーツを執事にあずけ、何処かへ行ってしまった。





無責任な…


怒っていたら執事さんが私に向かって歩いてきた




「あの、失礼ながらお名前は?」



「あ、小堺咲来です!

今日は一晩よろしくお願いします!」


「聖也様が一晩で返してくださいますかね?」



「え?」



「いえ、なんでもありません」


とニコッとして私の部屋に案内してくれた。