あたしはポカーンと口を開けていた。
キ、キルアの手が・・・



「ね、ねぇ! 今のどうやってしたの??」


「肉体操作」


「肉体・・・操作??」


「そ、これで人の心臓を盗む。
親父はすげーんだぜ? 盗む時、血が一滴もでねぇんだぜ 」


あのー・・・キルアさん?
その事は凄いのでしょうか??


「あっ、言っとくけど俺の手はナイフより切れやすから。」



ナ、ナイフよりも切れやすいって・・・
すごく危ないじゃん!!




「なんでそんな事できるの?」


「訓練。小さい頃からやってた」


「ぇ・・・」




小さい頃から・・・
そんなの、可哀想じゃん。

「キルアはそんな訓練、嫌じゃなかったの?」


あたしがそう言うと、キルアの表情がだんだん曇ってきた。


「別に。」


キルアはそう言うと、リビングから出ていってしまたった。



あたし、悪い事言ってしまった。