「キルアって家に帰らなくていいの?
お母さんとお父さんとか心配してるんじゃない?」
「心配なんかしてないよ。
俺家族が嫌いだから帰りたくないんだけどね」
家族が嫌いって・・・
相当嫌な事があったのかな?
流石に家庭の事情を聞いたらだめだよね。
・・・でも、凄く気になる!
いや、 こういうのは聞いたら駄目だっ!!
「気になるの? 俺がなんで家族が嫌いなのか。」
うっ・・・そりゃあ・・・気になるよ。
「俺ん家、有名な暗殺稼業なんだよね」
へぇー・・・ってなんだとぉぉぉ!?
まぁ、噂では聞いた事あるんだけど。
まさか本物があたしの家にいるなんて・・・。
考えただけでゾッとする。
「そんな避けなくていいよ。
別に、乃亜を殺す気なんかないから」
殺す気って・・・
いつか殺されるのかな??
「俺さ、もう暗殺なんて辞めたいんだよね」
「え、なんでなの?」
「俺、家族からすげー期待されてるらしくてさー。
・・・でもさ、俺やなんだよね。
人にレールしかれる人生ってやつ?」
それはごもっともです。
誰でも嫌だよね、自分の人生が他人に左右されるのって。
「俺言ってやったんだ『自分の人生は自分で決める』って言ったら親兄弟がキレまくりでさ。
母親なんか俺がいかに人殺しとして素質があるかとか、涙ながらに力説するんだぜ!?」
あはは・・・
キルアのお母さんってなんか、ねー・・・。