それにしても・・・街灯無さすぎでしょ。
いかにも、何か出そうって空気してるじゃん!
ーーポンッ
と後ろからあたしの肩に手がのった。
「なぁ、ねぇちゃん」
「ひっ!」
だ、誰!?
物凄く怖いんだけど!
「めっちゃいい声出すじゃん♪
お嬢ちゃんさ、俺ん家行かねぇか?」
な、何よ!
この変態おじさん!
てか・・・怖すぎて逃げれないんだけど!?
だれか助けて〜!!
「ご、ごめんなさい・・・
あたし早く帰らないといけないので」
「てめぇ、俺様が誘ってんのに断るのか!? 」
ひっ!!
こいつ態度が変わったぞ!
ていうか、怖すぎだよ・・・
ーーガシッ
あたしの手首掴まれたんだけど!?
あたしは振りはらおうとしたけど、変な男の力が強すぎて振りはらえない。
ど、どうしよう!
「おっさんさー・・・手、離してあげたら?」
「んだ、てめぇは!?」
その声の主は、電信柱に寄りかかっている人影が見えた。
その人は、銀髪で色白の青い目をしたかっこいい男の子だった。
うわー・・・かっこいい。
ってこんな事考えてる暇じゃないよ!!
「俺? 俺は通りすがりの人だけど。」
「じゃあ、邪魔すんじゃねぇよ。
餓鬼はどっかに行ってろ!」
ーーバシッ……
・・・ん?
なに、今の一瞬の出来事は・・・。
てか、あたしの手首がいつの間にか自由になってる。
あたしは下を向くとあの変態男は気絶していた。
まさかこれってあの・・・
銀髪少年の子が??


