「すんげぇかわいい子だよ


俺の好きな子は」



美都の俯いた顔を見たら


無意識にそう言っていた



「本当に、かわいいよ…」



気づけよバカ


俺が好きなのはお前だって


なんで気づかねぇんだよ



「そっか


本当に好きなんだね、その子のこと」



美都が悲しそうな顔をしていることに


俺は全く気付かなかった



「好きだよ…」