オケラとドブネズミ

わたしの家では頻繁に会っているものの、大城の家は知らないままだったが、特に不便もなかったのでわたしから住所を聞き出すことはなかった。

会う時は大城の店かわたしの家のどちらかで、決まってお酒がつきものだった。

わたしはそれが大人の付き合いだと思い、ひとり酔いしれていたのかもしれない。