反対を無理矢理でも押し切って家族と離れたかった理由は、単に恋愛を思う存分に味わいたかったためである。

もともと厳しい家庭だったため、わたしを縛る規則はたくさんあった。

自立すれば門限や家族に縛られず自分が恋人に必要とされ時にいつでも最善をつくすことができるからだ。

そうすれば今まで上手くいかなかった恋愛も、思い切り愛情表現をできなかったため終わりを迎えたなどと、温い文句をたれなくて済む。

誰か一人を全力で愛すことが出来れば一人前の大人になれると思ったのだ。単純だが、これからは思い切り自分の想いに正直に生きると決めていた。