『えーと…それはどーいう???』

「そんなぼさぼさの髪にメガネスッピンって社会人としてどーよ???てかダサいカッコして楽しいか???」

『は…???仕事と格好は関係無いです。それに大事なのは中身です。』

「中身がカッコに現れんだよ。」

『じゃーあなたは信用に欠ける人ですね。お薬はこれです。お大事に。』



そう言って私は席を立った。

そして彼を一瞥してお辞儀をした。



顔をあげる瞬間、彼は笑っていた…





はぁ…マジ最低…。






彼は私の一連の動作が終わるのを確認すると席を立って出口に向かった。




出口に面した受付で事務仕事をする愛凜が笑顔で送り出したのを見てなんとも不思議な気持ちになった。