目の前の光。 そこで手を伸ばさないと、あたしが消えてなくなってしまう気がした。 名前をくれた人。 あたしにとっては、親も同然で掛け替えのない存在になっていた。 彼の名前は『ナディ』 あたしにとっては理想のお兄さん、もしくはお父さん。 どこか、冷たい所があるけれどあたしには気を遣ってくれているのが分かった。 すぐに、とはいかなかったけれど。 いつしか、彼のことを少しは理解出来るようになっていた。