『お、俺はいい。腹減ってねえし…。お前が好きな物食えよ。俺の奢りだから』


俺が、仮にも養子というか…娘?に金を払わせることは出来ない。
リーフも自分で働いて、給料をもらっているが俺のプライドに反した。


『ナディ…まだ仕事見つかってないの?』


『まぁな…ココの近くじゃ腕を生かせる仕事も限られてくるさ…お前が心配することじゃない』



リーフは微かに憂いを帯びた笑みを洩らすと、近くにいたこの店の主人が割って入ってきた。


体格のいい女性で、ぷっくりした笑顔が特徴的な人だった。


『あんた…リーフちゃんの家族かなんかかい?』

聞かれると少し迷うが、今ははっきりと述べておく。


『そんなところです』