そんなふうに、家族っていうのは…悲しみも愛情も嬉しさも共にあるものだと思う。


もどかしく、何か言ってあげたくなる時もあった。だけれど、大抵そういう時は感情的になっているから、俺は何も言わない。


だから、少女にも…いやリーフにも言う必要はない。



『…分かった』


一言だけ返事をして、リーフの手を握る。

子供の体温は温かくて、少しだけ…胸の奥に込み上げる熱いものがあった。
途中で気付いて、必死に殺したことなどリーフはしらない。


普通に…
戻るわけにはいかないんだ。


まだ…


まだ…