人形の妹と王子の兄


―――


大事な大事な妹が苛められる原因は俺が作った。

誰にも双子の妹をとられないために。

家に戻れば、

背中を震わせ泣いてる可憐がいた。


「…可憐。バイト辞めたのか」

「ご、ごめんなさい…」

「何で謝るんだ。

そんなに俺が怖いのか?」

妹は健気で

とてつもなく人形に似た容姿で可愛くて、

「…え、援助交際って…

どういうものかわかる?」

「は?…まさかお前…」