人形の妹と王子の兄


「おかえり、珍しいわね。

可憐とお兄ちゃんが一緒に帰ってくるなんて」


母さんがお気に入りの人形が帰ってきて愛でる。


きっと、

俺は兄妹じゃねえと…信じていた。


「母さん先に風呂に入ってるから」


学校の鞄を部屋に投げ入れ、

可憐とすれ違いざま俺の袖を引いた。


「どうした?」



「……今日うれしかったよ、

隼人お兄さんのこと好きでいてもいい?」


「っ…くそ」


良いに決まってる。