人形の妹と王子の兄


高校が違う幼馴染は及川圭、

俺と可憐をよく知ってる男だった。

頭もよくて温厚で、

…可憐の好きな男だ。


まだコイツには

可憐を学校でいじめてるなんてことは

言えるわけない。

彼も彼で、妹が好きだった。


「俺、

学校こっちだから気を付けてね、

あとお弁当ありがとう」


「うん、行ってらっしゃい」


目を細めて見送るんだが、


「お兄さん…どうしたの?」


「…いいや、可憐。

もう…自分を隠す必要がなくなった」