「…そこのあたり」 「なら俺もついていくから、待ってろ」 「だ、だめだよっ …お兄さんの迷惑かけないって …決めたんだもの」 「…るせえな。 俺が行くっつってんだろ」 適当にクローゼットから服を取り出し、 妹の手を引き抱き寄せた。 「どこに行くつもりだった」 「えっと… ぬいぐるみの材料が減ってきたから… 足りなくなった分を…」 「俺に言えば買ってきてやったのに…、 行くぞ」