10時29分 携帯の液晶にうつる時刻を、食い入るように見つめる。 あと1分・・・あと1分・・・ そして30分丁度になったとき、携帯を開いて履歴の一番上をおした。 プルル プルル プル-『・・・もしもし』 「お疲れ、太地。」 必ず3コールの間に出てくれる彼。 遠恋中の私の彼氏、長谷川太地。