遠くなる距離と心




「・・・そっかぁ・・・」



羽琉は自分が傷ついたような顔をする。


優しいね、羽琉は。


羽琉みたいに可愛くて、優しくて、そんな子になれたら、太地も好きになっくれるかなぁ・・・



・・・なんて、なれるわけないけど。




「・・・羽琉」



「なぁに???」









「私ね、決めたよ・・・」






「決めたって・・・まさか・・・」





「前に言ったよね。

"私の誕生日にさよならする"って。


本当にそうすることにした。」






「・・・・・・愛音」