遠くなる距離と心




いつもの会話。


羽琉がいるから、太地がいないこんな日常でも、楽しく過ごすことができる。



「そーだ!! 長谷川君とはどう??」



教室に入り席についてから、ふと羽琉が聞いてきた。



「・・・どうもこうもない、よ・・・」




そう。

どうもこうもないの・・・


あるわけが、ないの・・・




「まだ・・・冷たい・・・の?」



「・・・うん」