遠くなる距離と心





太地ほど良くわない頭だけど、それでもそこそこの頭脳はあった私。


青森でも有名な進学校に入学して、それなりに充実した生活を送っているとは思うけれど、やっぱり喪失感や孤独感は消えてはくれない。


もっと太地といたい。

太地の側にいたい。


欲というものは消えてくれなくて、いつだってそんなことを思って過ごしてる。



つまらないんだ、すべてが。



太地がいるならそれだけでいいのに。


そう思って過ごす毎日はとても悲しくて、苦しくて、そして形のないもので・・・



・・・はぁ、本当に。


自分が嫌で嫌で、仕方がない。