ちっぽけな約束

また変なこといってるし

私は笑いながら先輩を見た


奥村先輩はまだ、
真剣な顔をしていた

「さ、佐奈がいないと先輩生きていけないですもんねー!」

変な空気になってしまいそう
少し気まずくなって
私まで馬鹿みたいなことを言ってしまった

「そうだよ!佐奈ちゃんからかってないと生きていけない俺!」

「むー、からかわないでください!」

いつも通りの奥村先輩だった
きっとまた私のことをからかってたんだな

こんな日々がいつまでも続けばいいのに
その日私は寝る前に
神様にそうお願いしてみた