闇の中の月姫







健斗「あ、星亜ちょっと待ってろ今すぐ担任呼ぶな」










そういいながら、私に笑いかけた健ちゃんは、アナウンスをかけにいった。









『斉藤先生今すぐ……ってか一分内に職員室へ来て下さい。来なければこの学校をやめてもらいます』








59、58、57とカウントを始める。









え……担任をそんな扱いしていいの!?








一分内とか無理で……「ハァ ハァ…理事長、無茶苦茶な事言わないで下さいよ」








……来たし。なにげに45秒…早くね?









『あれ?龍也……!?』








龍也「え……星奈?お前なんでいなく『はい!もうクラスいこー!』










私は、わざと龍也と声をかぶせた。









だって……”なんて星月からいなくなったんだよ?”っていいたかったんでしょ?









健斗「龍也、俺から星奈の事、話すよ」








龍也「はぁ……やっと話してくれるんだな」








呆れた顔をしながらも”おかえり”っていって笑顔を向けてくれた。












達也は、暴走族「星月」の元幹部。









「星月」は、伝説の族だ。








わずか、結成1ヶ月で全国NO.1まで上り詰めたという―――









だけど……一年で解散したんだ。









だって……総長は私だったから……。