「黙りましょうか?クソ崎くん!あれはおならじゃないわ。新入生代表が私の想像してた人と合いすぎてすこし笑っちゃっただけだし。何?そんなこともわからないくらいバカなの?あはは、笑っちゃうー。てか、あんた性格が最初と全く違うんですけど?恐ろしいほど違うんですけど?この二重人格バーカッッ!!」
ハァハァハァ…。
言ってやったぜ!とうとう言ってやったぜ!
あれ。なんかやけに周りが静かだな。
周りを見回してみると、クラス中の視線が私(と岩崎)に集中していた。
あわあわわわ…。恥ずすぎる…っ
「あ~ぁ。お前のせいでみんなの視線が俺らに集中だぜ?」
なーにが“だぜ?”だよっ!
気持ち悪いな、バカヤロー
「で?俺は二重人格なんだって?」
もう私の何かに火が付いたからなッ!とめらんねーよ!
「そうでしょ?誰が見てもそうでしょ?え、もしかして無自覚?すごいよそれある意味」
「俺からしたらお前のほうが十分二重人格だけどな。さっき前のおとなしさはどうしたんだ?まぁ、俺は今のほうがおもしろいからいいけど。可愛い顔してすごい性格してるよな(笑)」
「ふふふ。何言ってんだかこの人は。二重人格じゃありません~。それに可愛くないしー!お世辞はやめてもらえます?」
いつの間にか来ていた担任も口をあんぐり開けてこっちを見つめている。
何よ。こいつが悪いんだからこいつに怒ってよね!
