初めて君にあったとき、

電流が走ったようだった。


当時の俺は弱くて、

親が俺を見ていないことに拗ねていた。

だから、女をたぶらかしたりもした。


…紅音にそれを気づかれたのは少ししてからだったな。


でも、紅音に会って、強くなろうと決めた。


その理由はいたって単純。


「クールで強い人ってかっこいいよね」


って紅音が言ったから。

だから少し無口になったし、強くもなった。

なんだかんだ、紅音に振り回されてるんだよ。

それだけ紅音が好きだってことだ。