佐助君が絶品大盛りお蕎麦をもってきて、みんなでおいしく頂いた。
何人かギブアップ者(死者ともいう)が出たが、
素敵無敵な葉月ちゃんは、今日も残さず完食いたしました。
「先輩、オセロでもしましょうよ」
「俺、ゆく年くる年みるから」
「NHK信者か。ちょっとだけやりましょうよ」
「断る」
「今度『泡盛』持ってきますよ」
「……1ゲームだけな」
完全に酒好きじゃねぇか。
……でもお酒飲めない極道ってちょっと笑えるな。
こ、これもギャップ萌えの一種……?!
くるり、とテレビから私に目を向ける。
その目は相変わらず、赤色のかかった不思議な色。
見入りそうになる瞳を何とか動かし、焦点をオセロに戻した。
私は黒、先輩は白。
オセロの四隅の支配者と呼ばれた私をなめるなよ!
*
四隅を取った。
それ以外は真っ白なオセロ盤だった。

