家庭内恋愛









   「すごーい!琴晴ありがと~!
   だいしゅき!」

   また飛びついてきた。
   ホント、なんでこんなに
   なつかれてんだろ。
    
   「ほら、もう授業始まるよ。」

   そう言うと、綾咲さんは自分の
   席に着いた。
   私も授業の準備しよ。

   「琴晴。」
   「ふえっ!」

   いきなり耳元で囁くように
   名前を呼ばれて勢いよく振り返る。

   「、翔!」
   「よお。」
   翔は何事も無かったかのように
   返事をする。
   ようって・・・。

   「朝から変なことしないで!」
   「変なこと?俺、名前呼んだ
   だけだけど?あ、もしかして~
   感じ・・・っ痛てっ!」

   私は、翔が最後まで話す前に
   デコピンをくらわせた。

   「誰が兄弟のあんたを・・・。」
   「、」

   <兄弟>の言葉を発した瞬間、
   翔の顔が歪んだ気がした。