「な、な、何すんのよ!!!?」

   顔を真っ赤にしながら
   叱りつけるように言う琴晴。

   「何ってご飯粒を取ってあげた
   んだけど?」
   「普通に教えてよ!」

   普通にねえ・・・。

   「普通に教えても面白くねーし。
   それに、琴晴も俺に取ってもらえて
   嬉しいくせに。」

   また、顔を赤くした琴晴。
   ホント、可愛いな。
   こんなことを密かに思う俺は、
   きっと変態なんだろう。

   「おーい。早くしねーと
   遅れるぞー。」

   そう呼びかけると、琴晴は
   慌ててこっちに向かってくる。
   少し睨まれたが、
   「ツンデレだからな。」
   そう解釈することにした。