「失礼しました」

建て付けがよすぎるような扉を開けて校長室を後にした。無駄に長い。あの校長同じこと6回も言った。

次は職員室だ。
校長室のすぐとなり。迷うことがなさそうな作りでよかった。

「失礼します」

ノックをして入っていく。

「わぁ〜。ユリさんですね〜。僕、山本と言います‼︎よろしくお願いしますね!」

元気に握手を求めてくる。
この人は本当に学校の先生なのだろうか…。いや、先生とかそういう問題じゃなくて…

「あのー。あっち系入ってます?」

聞いてしまった。山本先生は出していた手を引っ込めてほっぺに両手をあてた。

「あははー。よく言われるんだぁ。そう見えるかなぁ⁇」

見えます。というかクネクネ動かないでください。そう言いたかったが、話の終わりが見えなかったので放置を選んだ。