「誠…」

「なんって~☆」


「は?」

「俺の演技力舐めてもらっちゃ困るわ」

誠が私にピースサインを
出しながら言ってきた。

なにそれ。
「ちょっと本気にしちゃったじゃん」





誠がびっくりした顔でこちらを見つめてきた。


「アホじゃね…」


「アホかも…」


「お前はアホだ…」


「うん…」


それから何秒かの沈黙が続いた。

誠が言ったさっきの言葉は
本当に嘘だったの?

知りたい。

「ねぇ誠…」


私は誠の目を見つめて口を開いた。