「いや、別に」

誠……。

「別にじゃないわよ!」

なんで私の部屋にいるのよ。
なんで私のベッドでくつろいでるのよ。
なんで私の部屋に上げたのよ。

意味わかんない。

「早く出てって!」

誠を睨んだ。

「そんな怖い顔すんなよ」

怖い顔しない方がおかしいし・・・。

「まず、何でここにいるか教えて」

「それが人にものを聞く態度か!」

意味わかんないんだけどぉーーーー?!

勝手に人の部屋に入って何様のつもりなの?!

どうせこれを聞けば

“俺様~”

とか、言うんだろうね……。

「教えて…ください(怒)」

なんで私があんたみたいな奴に…。

くぅーーーーー

悔しい。

「謝ろうと思って」

「・・・は?」

小声だったけど私の耳にはよく聞こえた。

「熱でもある?」

「あるわけねぇだろ?!」

「え、本気で謝りに来たの?」

「おう」

素っ気ない返事だったけどわたしの心の傷は少しだけほんの少しだけ癒された気がしなくもない。


「じゃあ、」

「うん」

「土下座ね♪」

「は?」

「謝るって言ったら土下座しかないでしょ?」

「いや、プリンとか肉まんとか…」

「甘いっ!甘すぎるっ!」

「じゃあ、帰るわ」

「は?意味わかんない!!」

「土下座なんてできるわけねぇだろ?!」

「じゃあ、私の部屋に入った部屋代払え!」

「また今度な」