「梨々香どこ行きたい?」


「どこでもいいよ」

宏貴くんと一緒にいられるならどこでもいい♪

なんちゃって。

「俺、梨々香といられるならどこでもいいんだけど…」

え?!ここここ宏貴くん?!

そんな恥ずかしいことサラリと言わなくても…

「あ、わ、私もで…す…」

「俺とおんなじ事思ってたの?」

そんなこと聞かないでよぉ。

そんな目でみないでよぉ。

「そ、そうだけど・・・」

「やべぇ、まじ嬉しいわ」

「え?!」


え?!何が?!

「俺、梨々香に告ってよかったわ」

宏貴くん。

その一言で心が満たされた。

「うん。ありがとう。」

好き・・・。
大好き・・・。

宏貴くんを好きな気持ちは誰にも負けない気がする。

「で。どこ行く?」

「じゃあ、映画とか?」

映画と言ったらデートの定番?なのかな?

私と宏貴くんは映画館に向かった。

「何みたい?」

「うーん。」

宏貴くんを観たいですっ!

なんちゃってね。

心の中でふざけてた。

あんなことされるとは私はまだ知らなかったから。