「おはよっ」

学校に行く途中誠にあった。

「おはようございますぅ」

「なぜ、敬語?
てかお前っ、その顔・・・」

「あんたのせいで寝不足なんだからね」

「そんなの知らねーし」

こいつはまた、人ごとのように・・・。

「あ、そうそう。お前聞いた?」

「うん。聞いた。中学校のころの友達と集まるやつでしょ?」

「行く?」

「行く」

・・・って。当たり前でしょ?!

「あぁ~、楽しみにぃ~」

「あれって海辺のキャンプ行くらしいよ」

「やったー!!海海海~♪」

すると誠が笑い出した。

「何よ?」

「よくそんな悲惨な胸で行く気になるな」

誠が私の胸をさした。
そして、笑う。

「ひ、悲惨な胸で悪かったわね!」

「水着が可哀想だわ」

「な、何それ?!」

ひ、ひどい。
ひどすぎる!!
悲惨な胸で悪かったわねっ!
水着が可愛そうで悪かったわねっ!
なんで朝からこいつ相手にイライラしなきゃいけないのよ!

「まぁ、恥かかないように頑張れよっ!」

そう言葉を残して誠は私の前から消え去った。

何あいつーっ!!!

二度と視界に現れないでよ!



ー教室。

「あっ!梨々香じゃん。おはよー」

「おはよー。侑里」

「何々~?黒いオーラでまくりじゃん」

まぁ、あんなこと言われたからね。
イライラするのも無理がない。

「ねぇ、侑里」

「ん?」

「胸ってどうやってで大きくすんの?」

「いきなり、どおしたの?」

「まぁ、色々とね・・・」

悲惨な胸・・・。
その言葉が頭を回る。

どうせ悲惨な胸ですよっ!
ド変態誠ヤローっ!